シンガポールの今日の繁栄は「海の港(シーポート)」→「空の港(エアポート)」→「情報の港(インフォ・ポート)」という段階的な発展によってもたらされた、と言うこともできる。あるいは「物理的なインフランストラクチュアの建設」→「徹底した組織のシステム化」→「あらゆる英知を結集しての改革」という進化のプロセスだったとも言える。いずれにせよ、なぜシンガポールはつねに生まれ変わろうとしてきたのか?「改革と企業家精神(アントレプレナーシップ)」をモットーとする都市国家とはいったい何なのか? そこにはどんな狙いと戦略があるのか? 今日我々が「都市」と呼ぶものは、将来どうなっていくのか?
シンガポールの都市開発に深く関わってきたタン氏が、ラジカルな変貌を図ってきたその足跡と未来への軌道について語る。主要な建築および都市デザインを通して見る、世界的にも例のないシンガポール独自の都市開発の足跡。マリーナ・サウス地区の新都心、新しい知の結集都市「ヴィスタ・サイエンス・ハブ」といった進行中の巨大プロジェクト。そしてそこから予測される未来のシナリオ。それがこれまでの常識を超えるシナリオであることは間違いない。
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