| 「多様な環境をつくるとは、どういうことなのか。それは、ひとつのつくりかたの枠内で‘多様である’ということではなく、そのような枠を外して‘そもそも多様である’ことを前提に建築をどうつくっていくか、ということであると思う。」 かつて青木淳は、人の動きとかたちとの関係をモデルとした‘動線体’という概念を生み出し、人が自由に動き回れる場をかたちにしようとした。今、青木は‘装飾’という古くて新しいツールを発見することで、モダンの操作対象であるスケールやモジュールを微細にコントロールし、経験するものの知覚に多様にはたらきかける。‘動線体’も‘装飾’もルールに過ぎない。そのルールによって生み出される空間は、様々な経験によって多様に定義し直される場となるのだろうか。 |