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シンポジウム『カルチュラル・ランドスケープ――景観デザインを超えて』

カルチュラル・ランドスケープは、「自然」と「文化」によって形作られた多様な景観的遺産を指すだけでなく、「地域によって育まれてきた日常的な生活スタイル」や「コミュニティにおいて共有される場所の記憶」といった、形にならない要素をも含んでいる。
EU諸国では、そのような測りえない要素を考慮しつつこれらを再生し、地域活性化に活用する試みが開始されている。そこでは工学的な「景観デザイン」の枠を超えた、生活者による景観形成の視点が重視されているのだ。

本シンポジウムでは、カルチュラル・ランドスケープを保全・再生するイタリアの研究者と、日本の都市計画、社会経済学、景観計画に関わる専門家との議論を通じ、生活者によって形成される景観の意味を捉え直していく。
いかにして表層的な景観デザインから脱却するか。景観の形成プロセスをどのようにして我々の日常生活に取り戻すか。カルチュラル・ランドスケープの保全・再生を、日本において現実の計画や政策課題に生かしていけるのか。このような議論を通してカルチュラル・ランドスケープの形成と地域活性化戦略を探っていく。
開催日時: 2003年9月19日[金] 開場:17:30 講演18:00〜20:30
会  場: (株)大林組内3Fホール
東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟
Tel. 03-5769-1020
(JR・京浜急行線『品川駅』下車徒歩10分)
http://www.obayashi.co.jp/company/tokyo/img/map02.gif
定  員: 200人
入場料 : 無料
主  催: 京都造形芸術大学日本庭園研究センター
助  成: (財) 大林都市研究振興財団
企  画: 井上典子(風土計画社)
企画協力: TN プローブ
モデレーター: 橋爪紳也(大阪市立大学大学院文学研究科助教授)
講  師: ブルーノ・ガブリエッリ(ジェノヴァ大学教授、ジェノヴァ市都市計画局長)
パオラ・ファリーニ(ローマ大学教授 都市計画・風景計画)
松原隆一郎(東京大学大学院総合文化研究科教授)
宗田好史(京都府立大学環境デザイン学科助教授)
仲隆裕(京都造形芸術大学環境デザイン学科助教授)
プログラム:
17:30 開場
18:00〜18:10 問題提起/橋爪紳也
18:10〜18:30 ジェノヴァ衰退港湾部の再生事業/ブルーノ・ガブリエッリ
18:30〜18:50 ローマ、ヴァル・ド・オルチャの事例 /パオラ・ファリーニ
18:50〜19:00 休憩
19:00〜19:30 日本の事例と専門分野からみた現状分析
 /橋爪紳也、松原隆一郎、宗田好史、仲隆裕
19:30〜20:30 ディスカッション
/橋爪紳也、松原隆一郎、宗田好史、仲隆裕
申込方法: TN プローブのホームページにて申込み
シンポジウム申込期間は終了いたしました
申込締切: 2003年9月15日[月]

入場券、申込み受領のお知らせなどはお送りいたしません。
当日、直接会場にお越しください。
問合せ先: 京都造形芸術大学日本庭園研究センター
mail: pioppo@d2.dion.ne.jp
fax: 075-791-9342
講師プロフィール:

橋爪紳也(はしづめ・しんや)
大阪市立大学大学院文学研究科アジア都市文化学専攻助教授。1960年大阪市生まれ。京都大学工学部建築学科卒業。同大学院修士課程、大阪大学大学院博士課程修了。建築史・都市文化論専攻。工学博士。
イベント学会理事、日本ディスプレイ業団体連合会理事など公職多数兼務。『倶楽部と日本人』『大阪モダン』『祝祭の<帝国>』『化物屋敷』『日本の遊園地』『集客都市』『モダン都市の誕生』ほか著書多数。

ブルーノ・ガブリエッリ(Bruno Gabrielli)
1932 年ジェノヴァ生まれ。1975年よりミラノ工科大学、1982年よりジェノヴァ大学建築学部教授。1997年より、ジェノバ市都市計画局長を努める。ジェノヴァを州都とするリグリア州の地域計画、都市計画を始め、ボローニャやパドヴァの諸計画の策定に関与している。著書多数。

パオラ・ファリーニ(Paola Falini)
1943年アッシジ生まれ。ローマ大学建築学部都市・地域計画学科教授、その他、フランスやスペインの諸大学で客員教授を努める。ベルガモ、リミニ、アマルフィ、アッシジ等に関する歴史的街区の保全マスタープラン策定に関与し、UNESCOとのコラボレーションで、世界遺産文化景観の調査を多数手がける。

松原隆一郎(まつばら・りゅういちろう)
1956年 生まれ。東京大学工学部都市工学科卒、同大学院経済学研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は社会経済学。消費論を軸に、景観に配慮しない経済至上主義を批判している。著書には『消費資本主義のゆくえ』(ちくま新書)、『失われた景観』(PHP新書)など。
ホームページ<思考の格闘技>
http://village.infoweb.ne.jp/~fwix9916/

宗田好史(むねた・よしふみ)
1956年浜松市生まれ。法政大学工学部建築学科卒業、同大学院を経て、ピサ大学・ローマ大学大学院にて都市・地域計画学、歴史的都市保存計画、景観計画の研究を行う。国際連合職員を経て、1993年より京都府立大学助教授(専攻は都市・地域計画)。都市史、計画学、都市政策を総合的にみる視点から、京都の町家再生など実践的な活動にも主導的な立場で関わっている。現在、主な著書=『にぎわいを呼ぶイタリアのまちづくり−歴史的環境と商業政策』『ビジター産業に進路をとれ−日本・都市再生への提言』『都市に自然をとりもどす−市民参加ですすめる環境再生まちづくり』など。

仲隆裕(なか・たかひろ)
1963年京都市生まれ。千葉大学大学院園芸学研究科修了。京都市文化財保護課技師、山中造園、千葉大学園芸学部助手を経て、現在、京都造形芸術大学環境デザイン学科助教授・日本庭園研究センター主任研究員。農学博士(京都大学)。「庭園は人と自然と時間の共同制作である(尼崎博正)」に共鳴する。これまで養源院書院庭園修復(京都市東山区)、平等院庭園州浜整備(宇治市)、シェーンブルン宮殿内石庭修復(ウィーン)などの歴史的庭園の修復にとりくみ、歴史的庭園を核とした都市の自然・文化再生、国際文化交流をめざしている。著書に『京都の庭園―遺跡にみる平安時代の庭園』(京都市、1990)、「歴史を活かしたランドスケープデザイン」(『ランドスケープ空間の諸相』所収、角川書店、2000)、「歴史的庭園を修復する」(『ランドスケープのしごと』所収、彰国社、2003)ほか。