プログラムA都市のプロセス・マネジメント ―空間と時間を折り込むオランダの実験

イントロダクション 
  宗田好史(京都府立大学助教授)

「ニュータウンの美学:活性化しつづける都市をデザインする」
  リンツ・ダイクストラ(建築家[Max. 1]/オランダ)
・オランダのランドスケープと<コンパクトシティ>政策
・すべての条件を引き受ける ――<ライツェ・ライン>の敷地を読む二つのマップ
・計画しきらない“計画” ――都市の変数に対応する手法

「地域開発コンセプト:都市の未来を組織する」
  マリット・スクーンマーカー(MAB コンセプト開発部部長/オランダ)
・ハーグ<レジデント>プロジェクト ――三つの横断的組織が生んだもの
・建築家の役割・ディべロッパーの役割
・“開発が創造である”ための四原則

「アーバン・マネジメント:アムステルダム・ウォーターフロント計画をとおして」
  ケース・ファン・ラウフン(アムステルダム市アイ湾岸開発プロジェクト・マネージャー/オランダ)
・変化し続ける都市に対する開発の方法論
・<アイブルグ>における漸次的手法 ――マスター・プランからの脱却
・開発と空間デザインを戦略的に統合する

「クライアントなしの建築:何がプロジェクトをつくりあげているか」
  フェリックス・クラウス(建築家[クラウス・エン・カーン]/オランダ)
・敷地を読み取り、建築に表現する
・いかに制約条件を乗り越え、創造的解決を導くか
・建築とは何か、建築家とは何か

「日本の都市デザインをどう考えるか」
  蓑原敬(都市プランナー/日本)
・開発途上型の日本の都市デザイン
・日本における都市型住宅の構造と問題
・今後の都市デザイン・モデルをどう考えるか

「トップダウンの“計画”から関係性のデザインへ」
  山本理顕(建築家/日本)
・小さなスケールからの計画プロセス ――<東雲集合住宅計画>における試み
・ライフスタイルからの発想が都市構造を変えていく

セッション「多様な主体をマネージする、コンセンサス形成のプロセス」
  リンツ・ダイクストラ、マリット・スクーンマーカー、ケース・ファン・ラウフン、
フェリックス・クラウス、蓑原敬、山本理顕、宗田好史
・対話の“ツール”としてのデザイン
・対立からプランが生まれる
・プロセスの最終形としての建築の意味


プログラムB
:空間バランスのマネジメント ―都市がヨーロッパを再編する

イントロダクション 
  宗田好史(京都府立大学助教授)

「地域の“成長管理”:オランダ、ランドスタットの試み」
  アントン・クルークルス(社会学者、ユトレヒト大学教授/オランダ)
・流動化するランドスタット
・<管理された成長> ――その戦略的方法論
・戦略的地域開発の条件 ――多様な主体と複数レベルの統治組織

「都市はグローバリゼーションにいかに応答するか」
  ジョルディ・ボルジャ(地理学者、都市・地域戦略コンサルタント/スペイン)
・国境を越える“地域”
・都市計画を実現させるツール
・戦略的に、そして公共空間の意味を考える

「グローバル都市を目指して:スペイン・バスク州の都市地域多極システム」
  アルフォンソ・ベガラ(建築家、都市・地域計画コンサルタント/スペイン)
・21世紀の地域計画 ――シティ・リージョンの可能性
・小都市のネットワークと機能分担
・ビルバオ再生の秘訣

「国境を越えた都市間協力:<エレスンド・リージョン>と欧州レベルの空間戦略」
  ピーター・メールビー(空間計画コンサルタント/デンマーク)
・過渡期をむかえたヨーロッパの都市政策
・EUの地域政策と構造基金
・デンマーク・エレスンド地域の開発

「空間スケールに敏感なまちづくり・地域づくり」
  水内俊雄(大阪市立大学助教授/日本)
・地理学から地域を見る
・日本の都市政治のしくみ
・ローカル・アイデンティティと空間基盤への視点

「地域ネットワーク型の国土の可能性」
  大西隆(東京大学教授)
・広がる日本の地域(リージョン)
・拡大成長期の国土政策
・過渡期の国土政策 ――多極分散型地域経営へ

セッション「欧州のシティ・リージョンに、環境文化の持続可能性を探る」
  アントン・クルークルス、ジョルディ・ボルジャ、アルフォンソ・ベガラ、ピーター・メールビー、
水内俊雄、大西隆、宗田好史
・すべての都市が勝ち組となる都市づくり
・グローバル・コンテクストで地域を読む
・日本における都市計画の第三の方向とは

このシンポジウムの講演録は『TN Probe vol.10』として発行しています

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