「せんだいメディアテーク」は、90年代を通じて伊東豊雄が向き合ってきた様々な課題に対する解答を集約するプロジェクトであり、この極めて実験的な作品を通して、電子メディア社会における新たな建築像とは何かというテーマを表現しようとしている。
本展は、同氏の<Blurring Architecture>の概念を「せんだいメディアテーク」を題材に表現し、建築への新たなパースペクティブを見せるものである。展示は「せんだいメディアテーク」の重要なコンセプトである「シミュレーション」の概念を映像体験的に表現したものを中心に展開された。

<Blurring Architecture>は建築を揺るがす建築である。
私はいま2つの建築を同時進行させることによって、<建築>という領域をBlurしようと試みる。ひとつの建築は<もの>を極限まであらわにする行為によって、他方の建築は<記号>の流動体を純粋に空間化する行為によって。或る日、ひとつの建築が完成し、<市民のために>オープンする。明るくやさし気な建築が都市空間に何事もなかったかの如くにたたずんでいるかもしれない。だがその背後には我々の数千日の透層(=トーソー)行為が秘められている。<トーソー>する建築、それが <Blurring Architecture>なのだ。(本展序文より抜粋、伊東豊雄)


□シミュレーション映像・制作プロジェクト
コンセプト 伊東豊雄
プロデュース 太田佳代子
制作ディレクション 000/STUDIO(倉持正之・松川昌平)
音楽 池田亮司
制作アシスタント 横田歴男(伊東豊雄建築設計事務所)
プログラミング 中西泰人
制作協力 NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)

□インタビュー・ビデオ、出演者
磯崎新(建築家)、多木浩二(評論家)、藤森照信(建築史家、東京大学建築学科教授)
佐々木睦郎(構造家)、桂英史(図書館情報学、プロジェクト検討委員会)、藤井黎(仙台市長)
奥山恵美子(仙台市生涯学習課長)、伊東豊雄

講演会
講師:伊東豊雄

関連書籍
『Toyo Ito, Blurring Architecture』
□発行:Suermondt-Ludwig-Museum Archen
□英語




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